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銅管基礎知識

JISのこと

JIS = 日本産業規格

日本の産業製品に関する規格や測定法などが定められた、日本の国家規格のことです。

H3300 = 銅及び銅合金の継目無管

展伸加工した断面が丸形の、銅及び銅合金の継ぎ目のないシームレス管についての規定です。

銅の種類

銅管には、さまざまな種類が存在します。

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銅の材質

硬い

矢印

柔らかい

呼び方:ハード/エイチ材

Hard

ハード/エイチ材

最も硬くて強度のある材料です。
建築配管、加工用として使用されます。

呼び方:1/2エイチ/はんかた

1/2 Hard

1/2エイチ/はんかた

なまし材とハード材の中間位の硬さで、ベンダーで曲げることが出来ます。
冷媒直管はこちらが主になります。

呼び方:オー材/オーエル材

O,OL

オー材/オーエル材

手曲げ出来るくらい柔らかい材料です。
直管とコイル状の両方があります。

銅のサイズ

イメージ

必要な銅管サイズ

外径 × 肉厚 × 長さ

直管の定尺は4m・5mが主流で、コイルは10m・20m・30m・50mなどがあります。

JISの詳細

種類

種類種類等級記号参考
合金番号形状名称特色及び用途例
C 1020普通級C 1020 T無酸素銅電気・熱の伝導性、展延性・絞り加工性に優れ、溶接性・耐食性・耐候性がよい。
還元性雰囲気中で高温に加熱しても水素ぜい化を起こさない。熱交換器用、電気用、化学工業用など。
特殊級C 1020 TS
C 1100普通級C 1100 Tタフピッチ銅電気・熱の伝導性に優れ、絞り性・耐食性・耐候性がよい。電気部品など。
特殊級C 1100 TS
C 1201普通級C 1201 Tりん脱酸銅押広げ性・曲げ性・絞り加工性・溶接性・耐食性・耐候性・熱伝導性がよい。
C1220は還元性雰囲気中で高温に加熱しても水素ぜい化を起こすおそれがない。
C1201は、C1220より電気の伝導性はよい。熱交換器用、化学工業用、ガス用など。
ただし、C1220については、水道用及び給湯用にも使用可能。
特殊級C 1201 TS
C 1220普通級C 1220 T
特殊級C 1220 TS
C 2200普通級C 2200 T丹銅色沢が美しく、押広げ性・曲げ性・絞り性・耐候性がよい。
化粧品ケース、給排水管、継手など。
特殊級C 2200 TS
C 2300普通級C 2300 T
特殊級C 2300 TS
C 2600普通級C 2600 T黄銅押広げ性・曲げ性・絞り性・めっき性がよい。熱交換器、カーテンレール、衛生管、諸機器部品、アンテナなど。
C2800は強度が高い。
精糖用、船舶用、諸機器部品など。
特殊級C 2600 TS
C 2700普通級C 2700 T
特殊級C 2700 TS
C 2800普通級C 2800 T
特殊級C 2800 TS
C 4430普通級C 4430 T復水器用黄銅耐候性がよく、特にC6870・C6871及びC6872は、耐海水性がよい。
火力・原子力発電用復水器、船舶用復水器、給水加熱器、蒸留器、油冷却器、造水装置などの熱交換器など。
特殊級C 4430 TS
C 6870普通級C 6870 T
特殊級C 6870 TS
C 6871普通級C 6871 T
特殊級C 6871 TS
C 6872普通級C 6872 T
特殊級C 6872 TS
C 7060普通級C 7060 T復水器用白銅耐食性がよく、特に耐海水性がよく、比較的高温の使用に適する。
船舶用復水器、給水加熱器、化学工業用、造水装置用など。
特殊級C 7060 TS
C 7100普通級C 7100 T
特殊級C 7100 TS
C 7150普通級C 7150 T
特殊級C 7150 TS
C 7164普通級C 7164 T
特殊級C 7164 TS

化学成分

合金番号化学成分– H 3300 – 単位%
CuPbFeSnZnAlAsMnNiSiCu+Ni+Fe+Mn
C 102099.90
以上
C 110099.90
以上
C 120199.90
以上
0.004
以上
0.015
未満
C 122099.90
以上
0.015~
0.040
C 220089.0~
91.0
0.05
以下
0.05
以下
残部
C 230084.0~
86.0
0.05
以下
0.05
以下
残部
C 260068.5~
71.5
0.05
以下
0.05
以下
残部
C 270063.0~
67.0
0.05
以下
0.05
以下
残部
C 280059.0~
63.0
0.10
以下
0.07
以下
残部
C 443070.0~
73.0
0.05
以下
0.05
以下
0.9~
1.2
残部0.02~
0.06
C 687076.0~
79.0
0.05
以下
0.05
以下
残部1.8~
2.5
0.02~
0.06
C 687176.0~
79.0
0.05
以下
0.05
以下
残部1.8~
2.5
0.02~
0.06
0.20~
0.50
C 687276.0~
79.0
0.05
以下
0.05
以下
残部1.8~
2.5
0.02~
0.06
0.20~
1.0
C 70600.05
以下
1.0~
1.8
0.50
以下
0.20~
1.0
9.0~
11.0
99.5以上
C 71000.05
以下
0.50~
1.0
0.50
以下
0.20~
1.0
19.0~
23.0
99.5以上
C 71500.05
以下
0.40~
1.0
0.50
以下
0.20~
1.0
29.0~
33.0
99.5以上
C 71640.05
以下
1.7~
2.3
0.50
以下
1.5~
2.5
29.0~
32.0
99.5以上

許容差

外径
― H 3300 ―
管の肉厚(普通級)の許容差単位mm
0.25以上
0.4以下
0.4を超え
0.6以下
0.6を超え
0.8以下
0.8を超え
1.4以下
1.4を超え
2以下
2を超え
3以下
3を超え
4以下
4を超え
5.5以下
5.5を超え
7以下
7を超える
もの
4以上15以下±0.06±0.07±0.10±0.13±0.15±0.18
15を超え25以下±0.07±0.08±0.10±0.15±0.18±0.20±0.30±0.40±0.45
25を超え50以下±0.09±0.11±0.15±0.18±0.20±0.30±0.40±0.45±8%
50を超え100以下±0.15±0.18±0.22±0.25±0.30±0.40±0.45±8%
100を超え175以下±0.22±0.25±0.30±0.35±0.42±0.45±9%
175を超え250以下±0.30±0.35±0.40±0.45±0.50±9%
外径
― H 3300 ―
管の肉厚(特殊級)の許容差単位mm
0.25以上
0.4以下
0.4を超え
0.6以下
0.6を超え
0.8以下
0.8を超え
1.4以下
1.4を超え
2以下
2を超え
3以下
3を超え
4以下
4以上15以下±0.03±0.05±0.06±0.08±0.09±0.10
15を超え25以下±0.04±0.05±0.06±0.09±0.10±0.13±0.15
25を超え50以下±0.06±0.08±0.09±0.10±0.13±0.18
50を超え100以下±0.10±0.13±0.15±0.18±0.20
直管の長さの許容差
― H 3300 ―
外径単位mm
C1020・C1100・C1201・C1220・C2200・C2300・C2600・C2700・C2800
25以下25を超え100以下100を超えるもの
600以下+2
 0
+3
 0
+3
 0
600を超え1800以下+3
 0
+3
 0
+6
 0
1800を超え4200以下+6
 0
+6
 0
+6
 0
4200を超え9000以下+10
 0
+10
 0
+10
 0

サイズ表

矢印